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そろそろアラフィー美香です。医療関係に勤める傍ら、日々感じたことを、忘れないように、書き留めてみました。福岡在住


by branchleaf
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葛飾北斎展、発達障害から生まれた天才脳

葛飾北斎展、発達障害から生まれた天才脳_c0220365_2384088.jpg

福岡市博物館であった葛飾北斎展を見に行きました。

 どっちかって言うと、印象派の画家の方に興味が行ってた美香さん。
 日本の画家、とくに浮世絵なんかは、美術で習った程度しか知識もなく、あんまり興味がなかったのです。 でも、北斎が、社会人としてはちょっと破綻した、発達障害の持ち主で、エジソンやダヴィンチがそうであったように、ある種、能力の欠落との引き替えに、ものすごい才能を天からさずけられた人種だったと知って、急に興味がわいたのでした。

 画工北斎は、よわい90歳まで生き、その人生で引っ越しすること90回。
 改名することも数十回。お酒も喫煙もしない。その才能も認められ、名声もはせているのに、常に赤貧洗うがごとし、妻にも逃げられ、周りの人間には、ほとんど興味をしめさず、かんしゃく持ちもいいところ。

 ま、簡単に北斎の奇人ぶりをあげればこんなところになると思います。
しかし、北斎展でも驚いたけれど、その作品の多いこと多いことなんの。3日に1作品を仕上げた計算になるらしいので、その絵にたいする一点集中ぶりは、やっぱり乱心に近い感があります。
 パンフになっている作品も、よくよく見れば、たいした物です。

 これは、世界広しといえども、デザインの元祖になっているんではないかと思うくらい、斬新で意匠的です。富岳三十六景の代表作ですが、こんな構図だれが考えるというのか、見れば、見るほど、神業と思われます。(写真は下が切れちゃってますが)

 それに、伝統工芸のデザイン見本みたいな物も北斎が基礎を作ったようで、え、こんな日本古来の模様も、実は北斎が考えて手習いを作っていたのか~、と驚くばかり。

 日本の浮世絵がすごい、と海外で評価されたのも、もとはといえば、北斎がいたからじゃないの?と思いました。
 
 しかし、彼は、片付けられない、身の回りのことはほとんど頓着しない。生活者としては、破綻しています。
 いやはや、面白いですね。
 天才はかたよっている。の代表格です。

 人は、平均的に無難に、能力がある、ということだけがすべてではないのですね。

 北斎のファンになりました。やはり、永谷園のお茶漬けのおまけのカードサイズでは、彼のすごさはわからないですよ~。

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by branchleaf | 2011-05-14 02:38 | 美術